エブリーネット

文章がかなり拙い中学生の頃の記事もありますが、これは戒めです。

はじめて・母の日

母の日のプレゼントを初めて贈った。別に感謝の気持ちを伝えたいわけではない。

 

数日前に読み終えた本が幼少期の自分を描いているようで気に入ったので、この本について母と話したいと思った。最初は8月に帰省する時に持って帰ろうかとも思ったが、随分と先のことになってしまうのをじれったく感じて、過ぎた母の日の贈り物という体裁を取ることにした。

とりあえず彦根駅前の郵便局でレターパック・ライトを買ってきたのはいいが、ただ本だけを入れて送ると、受け取った母は何のことか分からないだろう。これが母の日のプレゼントであることを記したメモ書きぐらいは入れておくべきだ。まずはホームセンター・アヤハディオでカッターナイフと指定ゴミ袋を買ったレシートの裏に「遅くなりましたが母の日です。最近読んで面白かった本を送りますのでご確認ください」と走り書きしてみた。これなら必ず捨ててもらえるはずだ。インターネット上に訳の分からない文章を投稿している奴が何を言うんだと思われるかもしれないが、私は自分が他者に宛てて書いた手紙が残るのがとにかく苦手だ。心情的なことは一切書かないし、用件を知ったらすぐに捨ててほしいと思っている。しかしながら、レシートの裏に書くといつもの捻くれたおふざけと認識されそうなので、本立てに差してある便箋帳から一枚破り取って同じ文を書き直した。

正直母がどのような反応をするかは分からない。ただまあ読書の趣味は割と合うので、届いて読んだという故郷からの連絡が楽しみだ。