きょう、ぼくたち家族は同級生の広田くんの家族と、郊外のショッピングセンターの中にある食べほうだいのレストランに行きました。
レストランからの帰り道、昼下りの混み合った通路でのことです。広田くんの弟のダイちゃんが、前を歩いていた若い男の人の靴を踏んでしまいました。しかし、男の人は何だというふうに近くにいたぼくの方をにらんできます。にらまれたぼくは、とっさに「ぼくじゃないです、この子」とダイちゃんを指しました。ダイちゃんを見た男の人は少し驚いたような顔をして人混みの中に消えていきましたが、急に知らない人にジロジロと見られた3年生のダイちゃんは、不安そうな顔をしてうつむいてしまいました。
そして、それを見たぼくも、自分のしたことは本当に正しかったのかともやもやした気持ちになりました。
<考えてみよう>
〇「ぼく」に指された「ダイちゃん」はどのような気持ちになったでしょうか。
〇あなたが「ぼく」ならどのような行動を取りますか。
私が小学生の時のほぼ実話です。「ダイちゃん」が靴を踏んだのは事実であり、彼自身も申し訳ないと思っている…しかし「ぼく」は年上だからといって非のないことを認め、年下の子をかばうべきだったのか…?という正解の無い、いかにもありそうな道徳教材。